燃え上がるモバイルバッテリー 航空会社の対策は?

こうした中、航空会社も対策を進めています。
全日空は2024年から、モバイルバッテリーの火災対策として全ての機体に用意しているのがこの保冷バッグのような袋です。
中に入っているフィルムが瞬間的に火を消すと言います。

これがその実験映像です。モバイルバッテリーに釘を刺すと爆発的に火が出ます。しかしフィルムがあると、発火の熱で消火剤が発生し、すぐに火は消えます。

バッテリーが変形していたり発熱している場合、機内でこの袋に入れるようにしています。

今や国内に10億個も普及し、月に2000万個以上出荷され、ほぼすべての電気自動車にも使われている「リチウムイオン電池」。

小型で大量の電気を貯められる一方、取り扱いを間違うと危険です。
不良品に充電すると過充電になり、爆発する可能性があります。
力を加えて変形させても煙を吹き出し、やはり爆発します。

(nite 宮川七重 課長)
「リチウムイオン電池はとても燃えやすいもので、灯油と同じくらい燃えやすい」