混ぜるな危険「リチウム電池」ゴミ収集にも潜む危機
電動自転車でも、大きな爆発音とともに破片が一面に飛び散りました。
高温の場所で保管しても、爆発の危険があります。

こうした事故は過去10年で235件起きていて、住宅が全焼したケースもあるといいます。
事故はリチウム電池の製造現場でも起きています。
2024年6月、韓国・ソウル郊外の工場で防犯カメラが捉えた映像では、ひとつのバッテリーから出火し、消火器でも全く消せず爆発的に燃え上がりました。
そして今問題となっているのが、リチウムイオン電池の廃棄です。
(nite 宮川七重 課長)
「リチウムイオン電池を一般ごみとして廃棄して火災になった事故が報道されている」
リチウムイオン電池を一般ごみとして捨てると、ゴミ収集車から出火し、ごみ処理場でも火災事故が多発しているのです。
被害額は過去4年で111億円にも達しています。

こうした中、火の出にくい新しい商品も登場しています。
2024年12月に発売されたこのモバイルバッテリーは、中の電解質を液体から半固体に変えることでドリルで穴をあけても火は出ません。
ただ、新商品の普及はまだごく一部です。

現代社会には今やなくてはならないリチウムイオン電池。
膨大な数が作られ普及する一方、それだけ危険が迫っていることを忘れてはいけません。