ミシュラン選出の店でも「具なし」

具なしラーメンは、ミシュランに6年連続選ばれた『らぁ麺やまぐち』(東京・新宿区)でも。
店の名物は、会津地鶏をメインに羅臼昆布の旨みをきかせた醬油ラーメン「鶏そば」(1220円)ですが、チャーシュー・メンマを省いた「かけそば」を930円で提供。

さらに、ミシュラン10年連続選出の『ラーメン屋 トイ・ボックス』(東京・荒川区)。

味わいの異なる6種類の味噌に4種類の地鶏でとったスープをあわせ、濃厚かつ深みのある「味噌ラーメン」(1200円)が人気ですが、
チャーシューとメンマを省き、薬味としてルッコラと赤玉ねぎをのせた「かけラーメン(味噌)」(1000円)が登場しました。

原部員:
「味噌の甘めで濃厚な味を楽しめながら、ルッコラ・赤玉ねぎの爽やかさも入ってくる。なんか草原を走ってるかの爽快感を感じます」

400円の「具なしラーメン」も

そして、具なしの波は中華料理チェーン店でも。
関東を中心に100店舗以上展開する『ぎょうざの満洲』の看板メニューは、鶏・魚介・香味野菜で奥深い味わいに仕上げた「満州しょうゆラーメン」(550円)。
そこから、チャーシューにワカメ、メンマ、味玉を省き、薬味のネギだけそえたのが「素ラーメン しょうゆ」で、なんとワンコインでお釣りがくる400円

そしてコンビニでも具なし。
『ローソン』から1月に発売された「スープ激うま!シリーズ 札幌味噌ラーメン・京都背脂醤油ラーメン」(各238円)は、麺とスープのみのカップラーメンですが、おにぎりやお惣菜と一緒に買う人も多く、想定の約2倍の売上だといいます。(※一部取り扱いのない店舗があります)

具なしラーメンで「満足度アップ」

価格を抑えるために生み出された「具なしラーメン」ですが、街で聞いてみると“意外なメリット”も!

「トッピングなど自分の好きなものだけカスタマイズできる」(30代女性)

「具が選べるんだったら、レパートリーが広がって良い」(50代女性)

「チャーシューダブルとかいける」(30代男性)

ラーメン編集者 佐々木正孝さん:
「1000円以下だったら安心して楽しめるし、他の商品も追加で頼みやすい

具なしで“浮いたお金”で、自分好みにカスタマイズして満足度もアップ。
お店にとってもコストがかからず、客単価もあげられる新たな選択肢として今後も広がっていきそうです。

(THE TIME,2025年2月28日放送より)