信頼回復が急務のフジテレビ。きょう、取締役会では人事の透明性の確保などを議論していますが、専門家からはそもそも「全役員の交代が必要」との指摘も上がっています。
記者
「フジテレビ本社前です。現在、取締役会が行われています」
10時間を超えた“やり直し会見”からちょうど1か月。CM見合わせなど影響が続く中、両社は経営体制の見直しや人事の透明性確保などを議論しています。これを前に清水社長は…
フジテレビ 清水賢治 社長
「取締役会の平均年齢を下げていく必要があると思っています。フジテレビの方の取締役会もそれなりに平均年齢が高いですから」
さらに外部人材の役員登用を進めたい考えを示しました。ただ、企業統治の専門家はフジテレビ単体で取締役が20人以上もいることが問題だと指摘しています。
青山学院大学 八田進二 名誉教授
「フジテレビの取締役会機能は全くもって機能不全、重大な不備がある。こんな大人数で重要な案件を熟議する、討議することはありえない。ここで1回断絶しなきゃいけない、カットオフしなきゃいけない」
取締役会に求められる監督機能を果たせていなかったとして、全員交代の必要性を指摘しました。中でも焦点は、40年以上取締役を務める日枝久相談役。
フジ・メディアHD 金光修 社長(先月27日)
「(日枝相談役が)企業風土の礎を作っているということに関しては間違いない」
フジテレビ 嘉納修治 前会長(先月27日)
「経営判断していく時にいろいろとお知恵を借りたり、教えていただいたり。先輩ですから、当然のことだと」
大株主の投資ファンドは“独裁者”と批判し、辞任を求めていますが、これまで応じていません。
青山学院大学 八田進二 名誉教授
「長期に権限を持っていると、まず歴史が示すように必ずよどむ。それから一強・専横になる可能性は多分にある。まさに昭和の感覚。これが一番命取りになりますよ」
経営体制についてどのような議論があったのか。清水社長らがまもなく、説明を行う予定です。
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