◆83歳「もうちょいやってみるか」厩舎に宿る“職人魂”

現在83歳の千葉さん。仕事への向き合い方はいまも変わることはありません。

・千葉喜久雄さん(83)
「辞められるなら明日にでも
辞めてもいいんだ。でも明日になったら蹄鉄を叩いてる。やっぱり我々がいなきゃ、馬も裸足になって困るだろうから。いつまでやるかわからないけど、もうちょいやってみるかなということだ!」

(ここで辞めても後悔はない?)
「ないないないない。だって余生を楽しむ暇ないでしょう?ハハハ!それくらいあなた達も頑張ったほうがいい!」

週末には日本全国から観光客や競馬ファンで賑わう「ばんえい競馬」。

一つのことをずっと続け、それを極めていく仕事への情熱。レースを疾走する競走馬の足元には“職人の魂”が装蹄されていました。

きょうもまた、朝から千葉さんが叩く蹄鉄の音が厩舎に響いています。

【記事以外の写真をさらに見る】

取材・構成 大内孝哉