空白地帯を埋める「都市型小型スーパー」が急増 コンビニサイズで出店可能

南波雅俊キャスター:
総合スーパーの跡地を巡る争奪戦の結果次第でスーパー業界の勢力図が変わるかもしれません。

こうした、総合スーパーのような大型店が苦戦する中、好調なのが「都市型の小型食品スーパー」です。

▼「まいばすけっと(イオングループ)」は、2014年の約550店舗から2023年には約2倍の約1100店舗まで増えています。

流通経済研究所の池田満寿次 上席研究員によると、「まいばすけっと」の強みは…

●独自ブランド「トップバリュ」
→価格競争に強み

●コンビニサイズで出店可能、飲食店、コンビニ跡地が多い
→初期投資が安く、居抜き物件でも使える

流通経済研究所の池田上席研究員は「大型スーパーが入りづらい住宅密集地や駅近エリアに出店し『スーパー空白地帯』の需要を取り込んでいる」としています。

ホラン千秋キャスター:
都心だと大きな土地は出づらいので、小回りの利く店舗が重宝されるのだろうと感じます。

「こんなところにあるんだ!」というところにありますね。

ドラッグストア“食品スーパー化” 店舗で惣菜作りも

南波キャスター:
ドラッグストアが“食品スーパー化”しているという例もあります。

▼「クスリのアオキ」は全国に990店舗あり、2022年ごろから食品事業を強化してきました。

●9割以上の店舗で生鮮食品を販売
●売り上げの半分が食品

厨房を設置してできたての惣菜を販売しています。

クスリのアオキの担当者は「店内の半分以上が食品コーナー。食品の高い集客力で従来商品の販売に繋げたい」としています。