野生動物による被害は深刻です。2023年度、山口県内の被害は3億3千8百万円にのぼり、対策の1つとして捕獲が行われています。

山口県内では2023年度、イノシシが1万2516頭、シカが1万319頭捕獲されました。
しかしながら、県内の狩猟免許の所持者4308人のうち、60歳未満の人が36.9パーセントと高齢化が進んでいて、将来に不安が残るのが現状です。
2月、下関市豊田町で「ジビエフェス」が開かれます。狩猟やジビエに関わる人たちの活動には、「活動を知ってもらいたい」という思いがありました。

山あいのまちのジビエフェス

山に囲まれた下関市豊田町。昔から、害獣であるシカやイノシシなどの猟が行われています。ここでは、猟で得た野生鳥獣の食肉・「ジビエ」をテーマにした「ジビエフェス」が2016年から行われ、今年も2月16日に予定されています。10日から20日は「ジビエウィーク」として祭りを盛り上げます。

豊田町観光協会事務局・下口裕美さん
「イノシシや鹿は田畑を荒らす有害鳥獣として捕獲されているわけですけど、そのお肉をですね、ジビエ料理であったり加工品であったり、有効活用しておいしく召し上がっていただくということや、そこに関わっていらっしゃる方の取り組みや現状なんかも知っていただけるようなイベントにしていきたいなと思っております」