国会では、2025年度予算案をめぐる与野党協議が最終局面を迎えている。少数与党のため、野党の協力を得ないと新年度予算を成立させられない与党は、「高校授業料の無償化」などをめぐり日本維新の会と、「年収103万円の壁の引き上げ」などをめぐり国民民主党との協議を重ねる他、「学校給食の無償化」など約3兆8000億円の予算案の修正を迫る立憲民主党とも政策責任者同士で意見を交わしてきた。どの党の主張も、減税など家計を支援する政策で世論ウケはいいのだが、財源の問題がついて回る。難航する与野党協議に石破総理のぼやきが止まらない―
高校生相手に総理が本音をポロリ…

2月17日夕刻、石破総理は官邸で政策コンテスト「全国高校生政策甲子園」で最優秀賞を受賞した高校生と面会していた。自由設定部門で最優秀賞に選ばれた東京学芸大学附属高校の生徒は「選挙が人気投票になっている」などと指摘し、“候補者ではなく公約に投票する”新たな選挙制度を提案。すると石破総理は、政治家は世論にウケたがると話し、野党が減税や生活者支援を迫ってくることを踏まえ、こうぼやいた…
「みんな、税金はまける、福祉は充実する、公共事業もやる、国債は幾ら出してもそのうち返せると。そういうことなら世の中苦労しない」