「猫の交通事故8割減!?」人と猫と自然が共存するための秘策が!
2月22日はにゃんにゃんにゃんで「猫の日」。テレビではネコ特集が組まれ、町の雑貨店にはネコグッズが並び、いたるところでそのかわいらしい姿を目にしているかと思います。
しかし一方では多くのネコが日々、命を落としているのをご存じでしょうか?
実は全国で1年間に交通事故で命を落とすネコが22万3366匹(推計)にも上るという調査結果が出ており、これは度々問題になっているネコの殺処分数の約24倍もの数になります。(人と動物の共生センター調査より)

動物福祉の観点から、自治体にとってもネコの交通事故が課題となる中、ネコの交通事故が8割も減少した場所があります。
交通事故8割減少・奄美大島での取り組みとは?
その場所とは、鹿児島県・奄美大島。貴重な原生林や野生動物が多く残り、2021年には世界自然遺産に登録された島です。

一体なぜ、ネコの交通事故が8割も減ったのでしょうか?
世界自然遺産課・中村幸浩さん
「奄美市ではネコの室内飼いを推進する条例や取り組みを実施しています」
実は奄美大島(島内5市町村)では、2011年から猫の飼育方法に関する条例を制定しています。
条例では飼いネコについては室内飼いを推奨し、マイクロチップの装着と屋外に出す場合は不妊去勢を義務化。不妊去勢手術代の一部には助成を行うなど、先進的な取り組みを行なっています。
さらに2018年からは野外にいるネコを減らすために、森林や市街地に捕獲器を設置。捕まえたネコはそのまま保護され、譲渡人を探すことになり、今までに700匹以上が新たな飼い主を見つけました。
そして、こんな取り組みもー。

世界自然遺産課・星野蒼一郎さん
「いわゆるネコ用の身分証明書、まやにゃんバーカードの発行をしています」
奄美大島では2023年から、方言でネコを意味する「まや」と「マイナンバーカード」をかけた「まやにゃんバーカード」を発行。
カードは飼いネコの公的な身分証明書となるカードで、飼い主の名前のほか、飼いネコの写真、模様、名前、性格などが記載されます。

カード発行には「完全室内飼い」などの条件を満たす必要がありますが、動物病院の診察代の割引や、所有者限定で参加できる、ネコの写真展などの特典があります。
こうした取り組みの結果、2018年には97件だったネコの交通事故が、2023年には12件と8割も減少。
ネコの糞尿・餌やりの苦情件数に至っては9割減少しました。

徹底してネコの室内飼いを推奨する奄美大島での取り組みですが、その背景には切実な問題があります。
世界自然遺産課・中村幸浩さん
「奄美大島では貴重な野生動物がネコに捕食される被害が相次いでいるため、これ以上、屋外にいるネコが増えないような取り組みを進めています」
実は奄美大島には元々、ネコなどの肉食獣がいなかったものの、人に飼われていたネコが野生化。絶滅危惧種のアマミノクロウサギなどの野生動物を襲うケースが相次いでいるという問題があります。
世界自然遺産課・星野蒼一郎さん
「野生動物を守るためにネコの室内飼いを推進してきましたが、結果的にネコの交通事故も減り、ネコにとっても、野生動物にとっても良い結果になりました」
この活動によって、現在は徐々に野生動物の生息数が増加。奄美大島は「まやにゃんバーカード」などの新たな取り組みで、さらにネコの室内飼いを促したいとしています。














