Jクラブとしての歩みをスタートさせた高知ユナイテッドSCに、今シーズン加入した、Jリーガー1年目の選手がいます。その選手は2020年、トレーニング中の事故で視覚障がいに。それでもサッカーをあきらめず夢のJリーガーとなった35歳の軌跡を取材しました。

背番号35。高知ユナイテッドSCに今年加入した右サイドバック、松本光平(まつもと・こうへい)選手。35歳、Jリーグでの挑戦は初めてです。

(高知ユナイテッドSC 松本光平 選手)
「(Jリーグは)子どものころからの目標でしたし、そこの舞台にチャレンジできる機会を与えてもらったので、『ここで結果を出さなかったら、次につながらない』と思うし、しっかり結果を出して次につなげたいと思っています」

練習中は“サングラス”のようなものをかけている松本選手。

それには“ある理由”があります。

(松本光平 選手)
「右目が全然見えていなくて、左目は“水の中に浸かっている感覚”というか、全部がぼやけて見えていて…」

実は松本選手、“視覚障がい”があるJリーガー”なんです。大阪府出身の松本選手は、ガンバ大阪ユースなどでプレーし、高校卒業後、ヨーロッパやオセアニアのクラブでサッカーを続けました。2019年にはクラブワールドカップに出場。

しかし、2020年、ニュージーランドのクラブに所属していた時、“不運な事故”に見舞われたのです。