増え続ける偽ブランド品 プロでも鑑定が困難に?

小林由未子キャスター:
偽ブランド品について全国の税関で差し止められた件数も増えてきています。2024年上半期で差し止められた件数は、過去最多の1万8153件となりました。大谷選手の関連グッズやブランド品、キャラクター商品が含まれていたといいます。
ブランド品の偽物というのは、なかなかなくならないんですけれども、中国の桑坡村では偽ブランド品の種類が増え、買い物客が増加しているといった情報もありました。
この偽ブランド品について調べてみると、ちょっと不思議な流れがあることがわかりました。
ブランド品というのは、3つの等級にわかれています。

A級:素人でも分かる
S級:素人では分からない
N級:プロでも見分け困難、部品の一部に本物を使用
偽物が精工になってきたことで、日本でブランド品を見分ける技術も向上しています。実際にマイクロスコープを使って鑑定を行っている「コメ兵」を取材してみました。

ブランド品にマイクロスコープを当てて拡大した画像を撮影します。この画像をパソコンに取り込むと、AIが学習している本物のデータと照合し、鑑定を行ってくれるのだそうです。精度は最大99%以上と、大変信頼のおけるものとなっています。

例えば、ブランド品と偽ブランド品の生地を拡大してみます。比べてみますと、基準内の方が刻印がくっきりしていて、輪郭がはっきりしているのがわかります。

別の生地を拡大すると、基準内では綺麗な印象を受ける一方で、基準外だとよれていたり、キメもバラバラな感じです。
これ以外にも複数の項目を検査して、AIが本物か偽物かというのを判断しているということです。