長野市の一部の水源で健康への影響が懸念される「有機フッ素化合物」が検出された問題で、専門家会議は19日、水道水の安全性は確認できているとした上で、今後も継続して監視を続けるべきとする意見書を市に提出しました。
長野市の川合新田水源では、2020年の調査で、6つのうちの2つの井戸で、健康への影響が懸念される有機フッ素化合物=PFAS(ピーファス)が国の基準値を上回ったため、取水を停止しています。
長野市では、専門家会議を立ち上げ、川合新田水源の地下水調査の結果に対する評価と、今後の取水方法について検討してきました。
その結果、取水を停止している2つの井戸以外は、国の暫定目標値より厳しく設定した市の独自の管理基準を超える数値は検出されず、安全性は確認できていると評価しました。
また、停止中の2つの井戸の汚染原因については、特定は難しいとしました。
意見書で、専門家会議は今後も水質のモニタリングを継続して結果を公表するとともに、短期と中長期に分けた対策を進めるよう市に求めました。
市では、意見書をもとに、安全安心な水道水の確保に努めるとしています。
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