県などは県産米「つや姫」の生産量の目標を今後、年間で1万トン増やす方針を決めました。
インバウンド需要が高まり、さらなる消費拡大が見込まれるということです。
これはきのう開かれた県産米「つや姫」のブランド力を強化するための会議で話し合われたものです。
「つや姫」はすでにトップブランド米としての評価が確立されているということですが、価格を維持するため生産量の目安が定められています。

2019年以降の目安は年間5万トンとなっています。
しかし、近年のインバウンド需要の高まりなどを要因に今後、消費が拡大することが見込まれることや、全国的な農家の減少により「つや姫」についても生産量を増やすことが求められているということです。

これを受け会議では生産量の目安を2029年度までに年間1万トン増やし、年間6万トンにする方針が決められました。
県によりますとつや姫は暑さに強いため、近年の高温にも対応できる品種で、生産量を引き上げても価格や品質は維持できると判断したということです。

今後、7月に行われる本部会議で、具体的な生産量や販路などを協議するとしています。
県の担当者は、「つや姫のブランド価値が揺るぎないものになっており、今は攻めの時期。認知向上につなげたい」としています。
