若狭敬一の“仮説” 気になる不思議な数字とは?

それは「どのチームもリリーフ(先発以外の中継ぎと抑え)に付く年間の勝ち星は合計約20個」というものだ。
理由は分からないが、ほぼ毎年こうなっている。
過去3年のリリーフ勝利数を見てみよう。

全ての平均は23勝(小数点以下四捨五入)。特筆すべきは優勝と最下位にあまり差がないことだ。1位チームはリリーフに平均で年間25個の勝ちが付いている。
2位は23勝。3位は20勝。4位は24勝。5位は22勝。6位は22勝。
優勝と最下位の差はわずか3勝だ。では、先発勝利数はどうか。

1位チームは平均56勝。2位は50勝。3位は51勝。4位は45勝。5位は40勝。6位は39勝。優勝と最下位では17勝もの差がある。もちろん、打線の援護は必要だが、順位には先発勝利数が大きく影響しており、50勝がAクラスとBクラスの分岐点と言えそうだ。
では、どんな先発投手陣を形成する必要があるのか。