ドラ黄金期支えた“精密機械”吉見一起氏のイチオシは?

「規定投球回を計算できるのは高橋宏斗でしょう。力がずば抜けています」と太鼓判だ。

ブレイク投手については2人の名前が挙がった。

「金丸(夢斗)です。モノが違う。

本人はまだ7割くらいと話していたが、真っ直ぐが速くて強い。真っ直ぐを待っていたら、スプリットやカーブでバッターは空振り。そんな景色が浮かびます。今永(昇太・現カブス)そのもの。現役時代、僕はルーキーに対して『良いピッチャーだな。数年後にエースになるだろうな』と思った後輩は数人いましたが、『うわ!負けている』と感じたピッチャーはいませんでした。でも、金丸はそう思います。現役が被らなくて良かったです」と絶賛だった。

もう1人は新外国人のカイル・マラーだ。

「ストレートがカット気味で速い。角度的に左バッターが打ちにくそうです。タイプとしては巨人の(フォスター)グリフィンと重なりました」

復活組では柳裕也に期待を寄せる。 
「タイトルを獲った時のような完投、完封ではなく、少し出力を落として6回、7回を確実にゲームメイクするピッチングを1年間続けてもらいたいですね。井上(一樹)監督も期待していましたし、開幕から使っていくでしょう」

中日が3年連続最下位から脱出し、Aクラスに進出するには先発投手が50勝。
これがリアルな数字だ。
やはり開幕前の皮算用は楽しい。