“子どものプロ”集結でテーマ決め

他にも、「どうしてこんな場所につくったの?」「鬼だけどこわくない!?」「舞台に上がった仏像たち」など興味を引きつけるテーマがたくさん!

実は、テーマを決める際に、図鑑部門のスタッフだけでなく児童書やコミック誌の編集スタッフも集結。「国宝を見てわかる」ようなテーマを出しあったといいます。

中でも、磯貝さんが気に入っているのが「眉間は語る!」というページ。

『小学館』磯貝さん:
「スタッフの1人から、『ちょっと仏像ってみんな眉毛しかめすぎじゃない?』というアイデアが出てきて。何でシワが寄るのかについて解説しようと思った」

例えば、
「羅漢坐像」(奈良・法隆寺五重塔)⇒悲しくて泣き叫ぶ
「制吒迦童子立像」(静岡・願成就院)⇒強い怒りの力をもつ子ども
など、仏像が眉間にしわを寄せている“それぞれ理由”も知ることができます。

『小学館』磯貝さん:
「1見開きで1つのテーマにしていて、彫刻や絵画、お茶碗、土偶など様々な時代・形・形式のものを並べている。ページをめくるたびに新しい出会いがあるので、決して飽きることはないかなと。この本をきっかけに、日本美術の面白さに気付いてもらえればいいなと思っている」

(THE TIME,2025年2月17日放送より)