“傾きかけた流れ”を引き戻したのは途中出場の選手たち
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一方、前半は、京都成章の素早い動きに対応が遅れて、大事な場面でもミスが出た常翔学園。後半にはいっても、京都成章の分厚いディフェンスに阻まれてなかなかチャンスをつくることができません。それでも持ち味であるスクラムや縦への強さを見せて徐々に京都成章にダメージを与えていきます。ようやく攻撃がつながったのは18分。疲れから複数での対応が遅れ始めた京都成章に対して、力強い縦突破をみせて徐々に前進していくと、最後はSO井上将悟選手が右隅にトライ。14対5と9点差に迫りました。
しかしここから、京都成章の途中出場の選手たちがチームを勇気づけます。交代で投入された6人の選手たちが、豊富な運動量で常翔学園に傾きかけていた流れを引き戻すと、26分には、ゴールポスト正面の絶好の位置で常翔学園のペナルティーを誘発します。このチャンスにCTB森岡悠良選手が上手く時間を使いながらPGに成功し、17対5と点差をひろげました。
残り時間はあとわずか。刻々と時間が少なくなる中、それでもあきらめずに攻撃を仕掛ける常翔学園。ロスタイムに突入した31分には意地の1トライを返しますが、反撃もここまで。常翔学園最後の捨て身の攻撃も、持ち味のディフェンスで防ぎ切った京都成章が17対10で逃げ切りました。連日の激戦を制した京都成章、安定感抜群の勝負強さを見せて準決勝進出です。














