「花園で躍動した京都工学院を破ると燃えていた」アグレッシブな守備をみせた御所実が勝利
![]()
(画像:御所実 津村晃志主将)
サイドの変わった後半、先に得点を奪ったのも御所実でした。後半開始早々のピンチを集中力の高いディフェンスで切り抜けると、そこから一気に逆襲します。後半9分、トライラインまで7m付近のラインアウトからのモールをFW陣が一塊となって押し込んでトライ。前半は、京都工学院の対応に苦しんだモールを見事に修正して10対3とリードをひろげました。
それでも差は7点、京都工学院も風上を上手く利用して慌てず反撃します。直後のキックオフから鋭い出足で御所実の反則を誘うと、杉山選手の絶妙なキックで御所実陣内深くまで攻め込みます。そして13分、御所実のお株を奪う巧みなモールコントロールから途中出場の1年生、羽場瑛都選手がトライ。難しい角度のゴールを杉山選手が見事に決めて10対10の同点に追いつきました。
しかし、キャプテンのLO津村晃志選手が「昨年は、絶対にいけると思っていた花園に、(奈良県の決勝で天理に敗れて)いけなかった。京都工学院は、その花園で躍動していたチーム。試合前から、その京都工学院を破るとチームのみんなが燃えていた」と振り返った御所実が素晴らしい集中力をみせて、すぐさま京都工学院を突き放します。直後のキックオフから全員が連動して京都工学院に襲い掛かると、アグレッシブに前に出るディフェンスで相手ボールを奪って京都工学院の反則を誘います。さらに早い仕掛けから藤澤選手がトライ。ゴールも決めて17対10とあっという間に、再び7点のリードを奪いました。
追いついたのも束の間、トライ数を考えると準決勝に進むためには、2チャンス以上が必要な京都工学院。キックでエリアを獲るのではなく、自陣からでもボールをつなぎながら仕掛けていきます。こうなると御所実の思惑どおり、勢いは止まりません。再びディフェンスから試合の流れを引き寄せます。またしてもアグレッシブなディフェンスで京都工学院からボールを奪うと、修正したモール攻撃で、時間を使いながらじりじりと京都工学院陣内深くまで攻め込んでいきます。
そして23分、モールを押し込んだ後、FW陣の力強い突破から最後はPR藤井威吹選手がトライ、ゴールも決めて24対10として勝負を決定づけました。津村主将が「昨年の悔しさを晴らすためにも、近畿大会に優勝して選抜大会に臨みたい」と語った御所実がディフェンスでのプレッシャーの掛け合いに勝利して、見事にベスト4進出です。














