川内原発の重大事故を想定した12年ぶりとなる国の原子力総合防災訓練が終わりました。最終日の16日は、30キロ圏の住民の避難訓練などがありました。
国と県、薩摩川内市など9市町が参加した国の原子力総合防災訓練の鹿児島での実施は12年ぶりでした。
最大震度7の地震を受け、川内原発1号機が炉心損傷し、放射性物質が外部に放出されるとの想定で3日間にわたり行われました。
最終日の16日は、去年の能登半島地震を教訓に、いちき串木野市で陸上自衛隊が橋をかけて車両を通す初の訓練や、原発30キロ圏内の住民が姶良市に避難しました。
(訓練に参加した薩摩川内市民)「(いざというときに)どれだけ行動できるか、それが一番心配。かねてからの備えが必要」
(塩田知事)「もうちょっとここを改善すべきだというようなことも出てくるのではないか。本当にこれが起きたときにどうなるのかというような気持ちをもって取り組めるように、またしていければ」
国や県は訓練の課題について検証する方針です。