アメリカと中国どっちが大切?パナマの大統領に直接聞く
対立する米中の最前線となっているパナマ。私達はムリーノ大統領にアメリカと中国、果たしてどちらとの関係が大切かを直接たずねました。

パナマ ムリーノ大統領
「パナマとアメリカは歴史的に特別な関係があります。地球上に私たちほど円滑な関係の国はないです。浮き沈みがありますが、両国の関係が難しい時期でさえ連携は絶えなかったのです。一方、中国とは互いにどう向き合うべきか分かっていません。それが事実です。
しかし両国の関係はあり、中国は運河の重要な利用者です。そして、重要で活気ある中国系コミュニティは建国前からパナマに存在しているのです。だから中国系コミュニティへの尊敬の念があります。
しかし、それがパナマ建国の日から続く、アメリカとの関係の重要性を忘れさせるわけではありません。ですから、大切なのはアメリカとの関係で、中国ではありません」
パナマ政府は二つの港を管理する香港企業の監査を開始。さらに2月2日には中国の巨大経済圏構想「一帯一路」から離脱する方針を表明するなど、中国との関係を大きく見直そうとしています。
パナマ市民も、トランプ大統領の発言には憤りを感じながらも、アメリカとの関係性を重視する人が多くいました。

パナマ市民
「中国は素晴らしい国で、多くの文化がパナマに伝わっています。米中ともに良い国です。でも、パナマにとってはアメリカが大事です」
「間違いなくアメリカが大切です。パナマのビジネスのパートナーであり同盟国です。私たちは米ドルを使用していて、文化的なつながりや、さらには家族の結びつきもあります。アメリカとはこれまで難しい時期もありましたが、常に外交を通じて解決してきましたよ」
パナマに問題を突きつけたトランプ氏は…

トランプ大統領
「交渉中だが、パナマの政権とは良い話し合いができた」
トランプ政権は強気な交渉を続ける構えで、パナマ政府にとって難しい対応が続きます。