未解決のまま20年 任意捜査から動いた事件

解決に至らないまま20年の月日が流れた2021年、事件が大きく動きます。
福山市内で「刃物のようなものを所持していた」として1人の男を任意で捜査。指紋やDNA型などを採取しました。
すると、その男のDNA型が事件当時、現場に残されていた靴下に付着していた血痕のDNA型が一致。捜査線上に竹森被告が浮上しました。
そして2021年10月、警察は殺人と住居侵入の疑いで逮捕。
逮捕当時、竹森被告は「記憶にない」などと供述していましたが、検察は、DNA型が遺留品に付着したものと一致したことや検察の取り調べで犯行を自白したことなどから起訴しました。
しかし、28回に及ぶ公判前整理手続きで、検察の自白調書に「強要があった」として証拠採用されず、「DNA型鑑定」の妥当性が裁判の争点になりました。