2001年に広島県福山市で当時35歳の女性を殺害した罪に問われた男に対し、広島地裁は12日、懲役15年の実刑判決を言い渡しました。無罪を主張していた被告の男は何を語ったのか。現場に残されたDNA型が被告本人のものといえるのかどうか。裁判の争点に裁判所はどのような判断を下したのか。20年間未解決だった事件の裁判を振り返ります。
殺人と住居侵入の罪に問われたのは、福山市西新涯町に住む無職・竹森幸三被告(70)です。
判決によりますと、竹森幸三被告は2001年2月、福山市明王台の住宅で当時35歳だった女性の腹部を果物ナイフで突き刺すなどして殺害しました。
逮捕後の取り調べで一度は自白していた竹森被告ですが、裁判では一貫して無罪を主張しました。