今年の桜開花予想は?「休眠打破」とは

民間気象会社のウェザーマップが2月6日に発表した桜の開花情報によりますと、東京の開花予想日が3月21日なのに対して、暖かい九州の鹿児島が3月22日となっています。寒い東京の方が開花が早いと予想されています。

【さくら開花前線(ウェザーマップ予想2025・2/6発表)】
<3月>
・20日:福岡
・21日:東京
・22日:鹿児島
・25日:名古屋
・26日:大阪

<4月>
・5日:仙台
・7日:新潟
・25日:札幌

過去5年の東京と鹿児島の2・3月の平均気温を比べてみると、やはり東京の方が寒いことがわかります。しかし、桜は東京の方が早い開花となっています。

2020年で見てみますと東京の開花が3月14日なのに対し、鹿児島は2週間ほど遅い4月1日でした。

【東京 桜開花日と2月・3月の平均気温】
・2024年:3月29日 / 8.8℃
・2023年:3月14日 / 10.1℃
・2022年:3月20日 / 8.0℃
・2021年:3月14日 / 10.6℃
・2020年:3月14日 / 9.5℃

【鹿児島 桜開花日と2月・3月の平均気温】
・2024年:3月29日 / 13.5℃
・2023年:3月24日 / 13.3℃
・2022年:3月20日 / 11.3℃
・2021年:3月17日 / 13.8℃
・2020年:4月1日 / 12.7℃

実は桜の開花に必要なのが「休眠打破」という過程です。秋に芽が成長せず、休眠状態に入ります。そして冬は低温に一定期間さらされることで目覚めるそうです。この過程が「休眠打破」です。そして春の暖かさによって成長していくということです。春の暖かさだけではなく、冬の寒さも大事ということなのです。

小野裕子 気象予報士:
特に年末の気温が大事になってくるので冷え込むとその分、開花も早まる特徴があります。

井上貴博キャスター:
東京の方が鹿児島より桜の開花が早いのは、都市特有の気候と関係があるのでしょうか。

小野 気象予報士:
東京より鹿児島の方が南にあるので、冬場の気温が下がりにくくなっているんですよね。それで休眠打破が弱くて開花が遅れるという流れになってきています。

ホラン千秋キャスター:
かといって寒ければ寒いほど咲くのが早いわけでもないということですか?

小野 気象予報士:
そうですね。冬の寒さと春の暖かさ両方が必要になってきて開花が早まります。