「ちょっと耳慣れない」警察と検察が“合同で捜索”
そして、2月7日、兵庫県警と神戸地検がメルチュの複数の関係先を捜索しました。川崎弁護士によりますと、この家宅捜索は「強制捜査」で、裁判所で令状を取って強制的に家や事務所に入り、証拠を取る捜査です。相応に嫌疑が固まらないと令状を請求するまでにはいかないということです。
―――なぜこの時期に家宅捜索が行われたのでしょうか?
(川崎弁護士)「告発があってから様々な捜査を重ねて、それなりの疑いがあるだろうと捜索令状を取るということになったとみられます。また、検察や警察も公務員で、3月の末には転勤があります。そこから逆算すると、この時期に捜索する事件はそれなりに多いです。この時期に捜索したものを取ってきて、いわゆる“ブツ読み”といって証拠物を読み込んで、それを被疑者や関係者にあてて、嫌疑を固めていき、最終的にどうするかを3月末にある程度決めることは実は自然な流れです」
―――家宅捜索前にメルチュの社長への任意聴取も行われてきたようです。
(川崎弁護士)「一般的に、いきなり逮捕すると相当人権侵害ですから、任意で話を聞いていく。強制的に捜索するのは、証拠隠滅のおそれがあったと思ったのかもしれません」
―――捜索自体はどのようなことが行われますか?
(川崎弁護士)「捜索令状に示されているもの、例えばパソコンや帳簿類を持っていくことができるわけです。それを精査して、PR会社の社長や関係者に話を聞いていく。これまでに聞いた話と違うところがあれば、説明を求めることにもなります」