―――その先に、誰かを逮捕するなども視野に入ってくるのでしょうか?
(川崎弁護士)「当然視野に入ります。在宅のまま刑事処分までいくこともありますが、逃げるとか放っておくと口裏合わせをするおそれが高まるということになれば、逮捕して話を聞く可能性もあります」
―――刑事処分が何もないということもありえますか?
(川崎弁護士)「もちろんあります。捜査を遂げた結果、嫌疑にとどまり、訴追できるだけの十分な証拠がないということになれば、在宅のまま不起訴ということもあります。しかし今回、強制捜査をするというのはそれなりの嫌疑があるということでしょうし、今回ちょっと耳慣れないなと思うのは、神戸地検と兵庫県警が合同で捜索に入っています。これはあまり聞かないです。しっかりと連携を取りながら、すでにある程度話をしながらやっているのかなと思いました」
―――斎藤知事側に捜索が入ることもあるのでしょうか?
(川崎弁護士)「7日はPR会社側ということですが、お金を『渡す』『受け取る』という2つがあって初めて成り立ちますから、嫌疑が高まっていけば斎藤知事側のどこかに捜索が入ったり、話を聞いたりすることはあると思います。“受け取った側”の証拠だけで訴追できるかといったら、それはできませんので、追い追い進んでいく可能性は十分あると思います」
―――違法となった場合、斎藤知事はどうなるのでしょうか?
(川崎弁護士)「公職選挙法違反で訴追されて最終的に有罪判決が確定し、“公民権停止”つまり知事を続けられないという結論になる可能性もあります」
今後の捜査の進捗や斎藤知事の動きに注目です。
◎川崎拓也:弁護士 ダンス営業が風営法違反に問われた「クラブNOON」裁判など10件の事件で無罪判決 刑事事件のほか企業法務も手がける