元大使が明かす“攻略法”
第2次トランプ政権は日本に対し、どう出てくるとみられるのでしょうか。

杉山晋輔 元駐米大使
「トランプ1.0の時にあったような傾向は、トランプ2.0で変わるという風には思わない方がいいと思います。彼はディール(取引)だと思うんですよね、割と全てのことが」

アメリカ トランプ大統領
「『関税』は我々をとても豊かに、とても強くする」
メキシコとカナダには、関税措置を延期する見返りに国境対策強化の確約を取り付けるなど、「脅し」とも取られる取引を仕掛けたトランプ大統領。

杉山氏は石破総理が、「両国の利益を満たす新たな同盟を築く」と訴えていることが会談成功の鍵を握るとみています。
杉山晋輔 元駐米大使
「Let's make a dealという時のディールというのは、お互いに一番大事なところを取ろうということでないとディールは成立しないですから。石破総理がお互いにどういうことだから、よく話をして、それで一番良い所を見つけてこうっていうのは、それはぴったりなんじゃないかと思いますけど」

杉山氏は“トランプ氏は全体を大きく見るタイプだ”と指摘し、安倍政権でも“細かい数字などではなく、大局的に日本の貢献を説明してきた”と明かします。

政府関係者によると、今回、石破総理も日本がアメリカの雇用を支える「最大の投資国」だと一目で分かるよう、データを記した地図やグラフを使って説明する考えだということです。
外務省幹部
「最後は人と人、小手先のテクニックではなく、生身の人間同士の対話が大事だ」
石破総理の外交手腕が問われることになりそうです。