1月は雪不足も…「雪の少ない地域」でなぜ大雪に?

埼玉から帯広に移住 かずさん
「朝起きて窓開けて第一声が『ナニコレ?』でしたね。今目の前にある雪の塊は車ですね」
思わず雪に飛び込んだのは、4年前に埼玉県から帯広市に移住した、かずさんです。

埼玉から帯広に移住 かずさん
「湿度がない、さらさら雪だったので、フカッて感じだった。本格的な雪かきしたのは初めてだったので、腰がめちゃくちゃ痛い」
野生動物や星空。北海道の美しい自然などの情報を趣味の写真で発信している、かずさん。帯広に移住した理由について、こう話します。

埼玉から帯広に移住 かずさん
「元々、北海道が好きで旅行に行っていたが、だんだん北海道の魅力に取り憑かれて。旭川とかも好きだが雪が多いので、雪があまり降らない地域、特に帯広が気に入った」
意外にも、例年は積雪が少ないという帯広市を含む十勝地方。その理由は。

気象予報士 森田正光
「日高山脈の西側、札幌も函館も雪が降るが、日高山脈の東側では雪が少ない。十勝平野はそもそも晴天率が高くて、よく晴れる。今回、帯広も本来なら雪雲は、この日高山脈によって止められる」
その十勝地方。実は先月まで雪不足に悩まされていました。

馬の運動不足解消が目的の「馬追い運動」。例年、雪煙をあげて馬が走りますが、先月は雪が積もっていなかったため、土煙を上げて走っていました。
家畜改良センター十勝牧場 益子知実さん
「馬の足跡がついたボコボコの状態で馬場が凍ってしまうと、走ったときに馬が脚をくじいてしまう」
また、帯広市では毎年、「おびひろ氷まつり」が行われますが…。

記者
「イベントが行われる広場なんですが、見てください、雪がなく芝が露わになっています」
雪不足が一転、歴史的なドカ雪に。その要因について森田さんは…。

気象予報士 森田正光
「北海道の南海上に低気圧が来た。そこに向かい湿った空気が南東の風で入り込み、日高山脈に当たり、かかることによって湿った空気が上昇して大雪を降らせた。このあたりの海水温が平年より2~3℃以上高い。いつもより水蒸気の補給が多かった。それが山脈に当たって大雪になった」