トランプ大統領がメキシコなどへの関税措置を発表する中、週末に日米首脳会談が行われる予定です。初めての対面での会談で、良好な関係をつくることはできるのでしょうか。
日米首脳会談 7日開催へ 石破総理は“弾丸スケジュール”
山内あゆキャスター:
対面では初となる日米首脳会談が7日に行われる予定です。

石破総理は「両方の国益を満たすような新しい形の同盟を築き、日米同盟を新たな高みに引き上げていきたい」と語りました。
一方、トランプ大統領は「どんなことを話すかは分からないが、日本に多大な敬意を抱いている。日本が好きだ。楽しみにしている」と話しています。
今、わかっているのは“弾丸スケジュール”だということです。

6日 石破総理 訪米
7日 石破総理 トランプ大統領 会談
8日 石破総理 帰国
一方で、会談時間・共同会見・食事会の有無などの詳細は、現時点で明らかになっていません。
安全保障・エネルギー政策など幅広い分野で議論が行われる予定で、日米同盟の強化に繋げられるかも大きなポイントです。

アメリカ政治に詳しい早稲田大学・中林美恵子教授は「初めての対面で悪い印象を与えてしまうと、その後軌道修正が難しくなる。特にトランプ大統領は個人的な関係を大事にする人物。信頼関係の構築が最重要ポイントになる」と指摘します。
井上貴博キャスター:
会談時間がまだ明らかになっていないということですが、こういうものなのでしょうか。
岩田夏弥 政治部長:
ギリギリまでわからないことが非常に多いです。今回の特徴は本当に短時間の滞在で、どうしても安倍元総理と比較されてしまいます。
確かに安倍元総理はゴルフや食事など、さまざまな歓迎をしてもらったことがクローズアップされましたが、当時はトランプ氏が大統領になって初めての会談で、ほとんど各国を知りませんでした。何とか「G7の1か国の首脳でもある安倍元総理にも味方になってほしい」という強い意欲があって大歓待をしました。
今は、トランプ氏にとっても日本とアメリカの関係はある程度実績があるので、今回は安倍元総理のときと同じように長くなくても、短時間の日米首脳会談で、同盟関係の大事さを確認することが一番大事です。
ホラン千秋キャスター:
首脳会談を行う場合、訪問した次の日に会談をして、次の日に帰るというスケジュールはよくあるものなのでしょうか。今回のスケジュールは、中でも短めといえるのですか?
岩田政治部長:
今回のスケジュールはだいぶ短いです。アメリカまで10数時間かけて行って会談してという、とんぼ返りに近い形です。
国会が開かれていると総理はなかなか国外に出られないのですが、その中でも、何とか最少の日数でトランプ大統領と会談するというのが今回の会談です。
ホランキャスター:
最少の日数でも会った方がいいという判断ですか?
岩田政治部長:
間違いなくそうで、ズルズルと時間が経ってはいけないという判断でしょう。早いうちに、日米同盟の重要さを日本、アメリカ、世界にアピールする場にもなると思います。