なぜ“今”備蓄米を放出?

小川氏によると、今のままでは・・・
▼消費者にとっては「高値が続く」
▼生産者にとっては「コメ離れ・国産米離れにつながる」
▼卸業者にとっては「高値で買うと高値で売り抜けるかのリスクがある」
国産米の高値を背景に民間のコメ輸入が増加して、輸入米が国内需要に影響することを心配したタイミングではないかということです。
今後価格はどうなる?

ーー備蓄米の放出によって値段は下がりますか?
宇都宮大学助教 小川真如氏:
具体的にどのくらいの量かが決められたわけではないので直接的な影響は言えないですが、出れば、少なくとも卸間の米の競争は冷えるのではないかと思っています。
コメンテーター 中村仁美:
うちはお弁当もあるので、1日合わせて5合ぐらいは食べるんですよ。前回お米がなくなったときに本当に困って、そこからうちはふるさと納税で定期的に届くようにしました。
でも、採れてるのに高い理由が何かちょっとまだ納得できないというか、備蓄米まで出さなきゃいけないほどなんだなっていうのが不思議ですよね。
コメンテーター 土屋礼央:
これで高いときに売れちゃうと、これを悪用して毎年ストックしちゃうとかあると困りますね。流通のやり方も考えなきゃいけない時代かもしれませんね。
弁護士 八代英輝:
JAを通さない独自ルートも最近はかなり多いですし、今まで価格転嫁できていなかったのも一つの理由でしょうし、大手の飲食チェーンやスーパーがコメ不足になることを懸念して年間の量を確保してしまっているのも一因なのかなと感じます。
恵俊彰:
一番不安なのはお米がなくなることですが、それはなさそうですか?
宇都宮大学助教 小川真如氏:
生産量はあるということなのでどこかにはあるのと、今回生産調整で各地域お米を増やす動きにあります。ですので、今年は足りると思っています。
また、今年の新米は少なくとも去年の新米よりは安くなると私は見ています。
(ひるおび 2025年2月3日放送より)
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<プロフィール>
小川真如氏
宇都宮大学助教
国内の農業・農学を中心に幅広く研究