クレジットカードのタッチ決済が、2月から南国交通の路線バスでもできるようになります。導入により「運転手不足の解消」も期待されます。
現金を使わず、クレジットカードをかざすだけで支払いができるタッチ決済。鹿児島県内の公共交通機関では、空港連絡バスや鹿児島市交通局の市電・路線バスで既に導入されていて、来月3日からは南国交通の路線バスでも使えるようになります。
対象は、主に鹿児島市内を走る車両の7割です。クレジットカードはビザやJCBなど6ブランドに対応していて、乗る時と降りる時の2回、専用機器にタッチします。
(利用者)「(普段の買い物は)キャッシュレス決済が多い。南国バスでビザが使える?(来月3日から)あったら便利なので使う」
(利用者)「(普段は)敬老パスで支払い、クレジットカードは使わない。(タッチ決済で利用者は増えそう?)うーん、どうなんでしょう?分からない」
(利用者)「(これまでは)現金。両替が必要なときは不便。(タッチ決済は)便利」
導入の背景にあるのが「利便性の向上」と「運転手の負担軽減」です。
南国交通では運転手の数が2022年度の411人から今年度は376人に減少。それに伴い、路線バスの本数は1日575本から、484本と2割減りました。タッチ決済の導入で、運転手が整理券と金額を確認する作業が省けます。
(南国交通・業務部 林貴彦次長)「多く便数を削減した。乗務員の不足が一番の課題。お客様への利便性向上とともに、乗務員の負担軽減することで、乗務員不足の解消につなげたいと思う」
今後の導入拡大はタッチ決済の利用状況を見ながら、検討していくということです。