人生は「否定ではなく、肯定です」

12月19日、武川さんが通ったクラーク高校です。活動は母校でも。仙台市内の高校で2年前から、非常勤の講師として後輩たちに撮影の技術を指導しています。

武川さんの指導:
「スピード感があって格好いい。肉眼では得られない」

恩師の言葉で自分が自信を取り戻したように。生徒へのアドバイスで心がけていることは、否定ではなく、肯定です。

生徒:
「毎回写真を見たときに『これいいね』と結構言ってくれる。うれしいし、こうすればいんだと自信がつく」
「ささいなことでもほめてくれる。モチベーションがどんどん上がる」

鉄道写真家 武川健太さん:
「自分がしてもらって一番うれしくて流れに乗って行けたひとつのきっかけは、自分がやったこと、作ったものに対して興味を持ってほめてくれたこと。人生を豊かにするきっかけになる活動、声掛け、リアクションを心がけ、楽しいな、いい日だったなと思ってもらえる一日をつくっていければ」

鉄道カメラマンの武川さん。引きこもりの経験を糧に、自分のレールを進んでいきます。

武川さんは、出身地の登米市で、今年度、一般の人たちを対象とした写真教室を開催していて、来年度も実施を予定しています。武川さんは、「写真には失敗も成功もない。多くの人たちに気軽に撮影を楽しんでもらえれば」と話しています。