県内で殺処分されたニワトリの9割以上が採卵用のニワトリですが、県内でタマゴを扱う飲食店にもその影響が出始めています。

盛岡市のソウルフードじゃじゃ麺を提供する「不来方じゃじゃめん」では麺を食べ終わる直前に生タマゴと茹で汁で作る「チータン」に欠かせないタマゴの仕入れに変化が起きています。

(店主 林晃士さん)
「この前連絡が来て『ちょっと値上げするよ』と言われた。『今からまた値段が上がる』とも言われている。ちょっと困っている」

市場のタマゴの価格は年明けから上昇傾向にあります。
盛岡中央卸売市場での1キロあたりのタマゴの価格はきのうの価格が290.7円と去年の同じ時期に比べ6割ほど上昇しています。
ここ数年、物価高を含めた食材の価格高騰に悩まされる飲食店にとって、タマゴの高騰はさらに頭を抱える問題です。

(店主 林晃士さん)
「全体的にキュウリなりネギなりの価格も上がっている。全部が上がっているのでたぶんどこも利益が少ないのでは。チータンを飲むためにじゃじゃ麺を食べるという方もいるので、そうするとタマゴがないとやっぱり…。」

今後さらに鳥インフルエンザの発生が相次げば、タマゴの流通量の減少による価格上昇は免れない状況になることも想定されます。
一刻も早い事態の収束に向け、徹底したウイルスのまん延防止対策が強く求められています。