JR長野駅前で男女3人が刃物で襲われ、1人が死亡2人が重軽傷を負った事件で逮捕された矢口雄資容疑者は、28日も黙秘を続けています。
長野市内の高校で矢口容疑者と3年間を共に過ごした元同級生は、「当時は明るく爽やかな印象だった」と話しました。


26日に逮捕された矢口容疑者。

捜査本部がある長野中央警察署に移送された際には、自分で切ったのか、短めの髪になっていて、乱れ疲れた表情にも見えます。

高校の元同級生は。

元同級生:
「映像見た時に(本人だと)気づいたかと言われると半々かもしれない。名前を見て、もしやと思うか…」
「当時の彼の印象を思い出した時、思い出すっていうか思い浮かべたときに出てくるのは、結構やっぱニコニコしてる姿を思い出すことが多いんで、あんまり物静かで暗いタイプじゃなく、どっちかというと、明るく爽やかな感じっていう印象の方が記憶には残ってる感じですかね」

子どもの頃を知る人などによりますと矢口容疑者は三人兄弟の末っ子で、中学時代はバスケットボール部に所属し、高校は長野市内の進学校に通いました。

元同級生:
「何かそのすごく中心にいるわけではない。けど何か隅っこにいるタイプでもなく、必ずグループの中にはいるけど、グループの中心にいるわけではないみたいな感じのタイプだったような気がするんですよ」

矢口容疑者が特別親しくしていた友人は思い浮かばないとしながらも、集団の中で孤立することもなかったとふり返る元同級生。

無差別に刃物で人を襲ったとされる事件と高校時代の矢口容疑者がすぐに結びつかなかったと話します。

元同級生:
「怒っているシーンがまず記憶に出てこないので、誰かと口げんかしたりとか、誰かに文句言ったりとか高圧的な態度するとか、そういうのは記憶にはあんまりないので、全然ないので」
「当時からはあんまり考えにくい感じだったので、すごくびっくりしました」

卒業後は会ったことはないといい、「特別な思いはないが、犯してしまった過ちには向き合ってほしい」と語りました。