各自のニーズに合った介護サービスを

壁にはベトナムや韓国の地図が貼ってある

医療のことや介護保険のことなど、込み入った話の時は、通訳がついて支援します。

また、大事な昼食も、朝鮮半島の料理やベトナム料理など工夫して出していますが、日本に来てからの状況もそれぞれ違い、好みもありますし、持病や体調など一人ひとり違います。一人ひとりのニーズをくみ取ったサービスが行われています。
運営する「神戸定住外国人支援センター」は震災直後に生まれた、ベトナム人を支援するグループと在日コリアンを支援するグループが一緒になって発足しました。
様々な高齢者支援や多様化するルーツの子供の学習支援や、近くにある「ふたば国際プラザ」の運営を受託しています。

旧二葉小の中にある「ふたば国際プラザ」

デイサービスセンター「ハナの会」は、在日コリアン一世の高齢者を対象に開いていた食事会が発展して、2005年に始まりました。

管理者の鄭さんは、九州出身の在日コリアン三世で、「ハナの会」が始まった頃から関わり、長田区に暮らし続けていますが、周辺の街についてこう話します。

「ハナの会」管理者の鄭秀珠さん
「いろんなものがミックスされていて、最初はびっくりすることもありましたけど、それが神戸だし、長田だしっていう感じに落ち着いています。新しいものがどんどん入っていきます。キムチ屋さんとか、どんどんなくなっていくのと入れ替わるように、ベトナムの料理屋さんが入っていったり。商店街のところに、ヘルパーステーションのような福祉サービスのところが増えたり。でも変わらないのは、新しい人を受け入れるのは寛大だなという風に思います」。