多様なルーツの高齢者が過ごすデイサービスセンター「ハナの会」

阪神淡路大震災から30年。神戸市長田区にある新長田駅の南側の地域は震災前、ケミカルシューズ産業で栄え、木造の住宅や商店が連なる街でした。現在は大規模な再開発で、40棟以上の高層ビルが立ち並びます。

再開発ビルの一つに、高齢者のデイサービスセンター「ハナの会」があります。
取材に訪れた1月18日(土)は、在日コリアン、ベトナム人、日本人の利用者が一緒にお手玉を投げ入れ、点数を競うゲームをしていました。
ゲームを指導していた日系ペルー人の職員をはじめ、職員はやさしい日本語を使って、違う文化、言語が背景にある人たちの間で、コミュニケーションを取ります。

「ハナの会」管理者の鄭秀珠さん
「同じ民族同士のわかり合いっていうのは、もちろんすごい大切だし、すごい良いんですが、『あんたの国の言葉ではどう言うかわからんけど、あけましておめでとう』という風に、職員が介さなくても、コミュニケーション取れてたりします。皆さん、生きてきた過程が、やっぱり新しいところに入って、自分で開拓していくっていうようなパイオニアのような気持ちがあるのが、なかなか面白いです」。
同じぐらいの年齢だから分かり合えることもけっこうあるようです。