「求めるのは『イエスマン』や『イエスウーマン』」 “人事” から見えるトランプ政権

今回の第2次トランプ政権を支える側近や閣僚はトランプ氏と個人的に親しく、自身に忠誠を尽くす人物を選んだとされています。

こうした人事をどう見るのか。第1次トランプ政権で大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏に聞きました。

元大統領補佐官 ジョン・ボルトン氏
「彼が求めるのは『イエスマン』や『イエスウーマン』。それは残念ながら国にとっても、トランプ氏にとっても良い結果をもたらさない。それでも自分がやりたいことをやりたがり、慎重な助言や他の選択肢の提示を好まない」

トランプ大統領(2017年)
「まさにこの瞬間から、アメリカ・ファーストとなる」

政治経験の無い史上初の大統領として登場した1期目のトランプ氏。

共和党穏健派のペンス氏を副大統領に、 元中央軍司令官・マティス氏を国防長官、 元国連大使のボルトン氏を国家安全保障担当補佐官に据えます。
 
結果的にこうした閣僚や側近がトランプ氏の暴走を食い止める役割を果たしたとされます。ところが…

トランプ大統領(2018年)
「結局考え方が違う。意見の相違だ」

意見が違うとみるや国務長官や国防長官でさえすぐさま解任するなど、政権を去る閣僚や側近が相次ぎました。

第1次トランプ政権の4年間で65の要職のうち、9割以上で離職があり、 辞任した閣僚は14人と歴代の政権で最多となったのです。

そうした中、今回早くも政権内から不協和音が。そのきっかけは…