2人は爆心地から1キロで被爆。命は助かりましたが、数日後に異変がありました。アイ子さんの両親が30年前のRCCの取材に答えています。

母・池本タメ子さん
「4、5日してから髪が抜け出して。あまりに抜けるから『抜けるだけ、抜け』っていったら、全部ないなった」

歯ぐきからの出血や発熱も…。放射線による急性障害でした。受診した日赤病院で、この動画も撮影されました。その後、2人は回復したようにみえましたが、被爆から4年後、徹さんは突然体調を崩し、11歳で亡くなりました。

アイ子さんは基町高校に進学。就職した会社の同僚だった男性と22歳のときに結婚しました。

母になったアイ子さんと、まだ1歳にも満たない山澤さんです。

山澤寛治さん
「母親との接点とかああいったものが僕の心の中に残っていないので。母親のおばあちゃんに言われたのは耳が似ていると」