歩行者を守るため運転手同士ができる「ハザードランプコミュニケーション」とは?

(渡邉明弘さん)
「自動車を運転する先生へ新たな運転マナーの提案をします。私は大地と同じような悲しい事故を防ぐため信号のない横断歩道で歩行者がいたら100%止まり、周りのドライバーに手本を見せようと頑張りました」

「それがどんなに注意していても、見落としや後ろからの追突を恐れて60%ぐらいしかと止まれなくてショックを受けていました。そんなとき、私の車の前を走っていた愛媛県警のパトカーが行っていたことを見て、これなら1人で始められると思いました」

「これはコミュニケーションだと思ったので、ハザードランプコミュニケーションという名前をつけて、私1人だけではなくて、みんなにも伝えてやってもらおうと考えました」

「ハザードランプコミュニケーションとは、信号のない横断歩道で歩行者を見つけて止まろうとするとき、ハザードランプを点灯させながら止まりましょうという訓練マナーです。一番初めに停車する車が赤信号の役割をして、周りの車とコミュニケーションを取り、みんなで協力して、信号のない横断歩道での停止率100%を目指そうということです」

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「ハザードランプを点灯しながら減速すると、歩行者にこの車は停止しますよ、どうぞ渡ってください、という意思が伝わります。自分の後ろから来ている車にも停止しますよ、追突しないように減速してください、という注意喚起ができます。反対車線の車にも歩行者がいますよ、停止してください、という注意喚起ができます【画像⑭】」

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「以前の車はフロントガラスが透明だったので、アイコンタクトを取ればいいと言っていましたが、現在の車のフロントガラスは、歩行者からは運転手の表情が見えにくくなり、以前のようにアイコンタクトが取れなくなりました」

「歩行者のコミュニケーションを妨害しているのが自動車なので、その自動車を利用してコミュニケーションを取る方法です。このように、運転手と歩行者そして運転手同士がコミュニケーションをとれば、100%に近い停止率を目指せると思います。」

「メリットを5つ挙げました。
一つ、今日から始められる。
二つ、1人で始められる。
三つ、練習は必要ですが、比較的簡単です。
四つ、コストがかかりません。
五つ、やっていて、とても気持ちがいいです」

「しばらくすると、皆さん周囲にこの気持ちの良いコミュニケーションが広がっていくと思います。信号のない横断歩道で100%止まれていない方は、このハザードランプコミュニケーションを試してみてください。必ず止まるぞっていうモチベーションが持続すると思います」