建築の仕事から地元に戻り祖父の農業を継いだ小池孝則さんは、先輩農家の大関久雄さん(73歳)の元で働きながら、かきのもと以外にも、米や桃の栽培技術を学んでいます。

「この子は県外に行ってたでしょ。別の業種でいろんなことを経験したし、考え方が気に入って…」
「この子なら、先を見る目かな。それがなきゃ、俺、誘っていない」
『しろねかきのもと部会』に所属する農家は現在23人。
小池孝則さんは今、後継者のいない農家を“第三者継承”として譲りうけるべく取り組んでいます。
「農業だと結構、親子間という人が多いと思うんですけど、一般の会社だと“第三者継承”は結構メジャーになってるので、多分このやり方が将来的に増えてくれたらいいなって」

【小池孝則さん】
「継いでみないかっていう声をかけてもらったんで…」
【大関久雄さん】
「セガレよりいいよね。素直に聞いてくれるし」
【小池孝則さん】
「血が繋がってないからこそ、素直に話が聞けるというか…」
高齢化が進むなか、担い手を探していた大関さんは、小池さんとの出会いで、新たな道が開けたようです。