今後の日米関係は“さよならアメリカ”?
真山さん:
日本とアメリカの関係を見ていると、これは明日は我が身になるかもしれない。
日本でそこまでの介入はできませんが、日米関係が昔のままうまくいくとはとても思えない。例えば日本製鉄とUSスチールのような問題や米軍撤退などを言いかねない。我々はこの4年間、どうやって日本が新たなページをめくるということを考えないと、とんでもないことがおきそう。
23ジャーナリスト 宮本 氏:
アメリカが私たちが知っている、かつての“頼れる兄貴”という国ではなくなったってことですよね。
日本政府の関係者に今後どうしていくかを聞くと、「アメリカへの心理的な依存を減らしていかなければいけない。ある種“さよならアメリカ”だ」と。他の国とうまく手を組みつつ、トランプ氏の機嫌を決定的に損ねないように、したたかにやっていくしかないんだという認識でした。
プチ鹿島さん:
石破さんの今までのキャラクターを考えると、空気の読めなさが売りの一つだから、日米地位協定改定など社交とか抜きでやってもいいかなと思う。
小川キャスター:
相当戦略的な高度な向き合いが必要になってくる気がしますね。

真山さん:
真っ向から向き合うと「お前いらない」と言われかねない。大事なのは、ずっとアメリカには「愛している」と言い続けなければいけない。この愛は終わっているので、例えばアジアにもう少し重きを置くとか、次を生きようかっていうことを考えなければならない。それがバレた瞬間にひどい目に遭うだろうから、ここが日本の正念場ですね。
藤森キャスター:
面従腹背的な動きはアメリカ国内でも近いようなことが起こっています。

就任式にはGAFAのトップが皆参加しました。前回のトランプ政権時には距離をとっていたにも関わらず、就任式の当日に350億円以上の寄付が集まったそうです。

プチ鹿島さん:
アメリカのメディアも気になっていて、トランプ大統領に取り入ろうとするIT企業への批判を描いた風刺画が「ワシントン・ポスト」では掲載されなかった。こういったものがアメリカらしさだと思いますが、これすらも許されなくなってくる。日本もですが、メディアもちゃんと報道できるのか、チェックできるのかということは気になります。
真山さん:
とりあえずはしっぽを振っておこうと。やれるところまでやるけど、逃げる準備と攻撃する準備はしておこうと考えているはず。最初から敵対したら潰されますから。その辺りはアメリカは必ずビジネスを背景に動く。逆にお手並み拝見、日本もそれを真似すればいいのかもしれない。
小川キャスター:
いずれにしても新しくて難しい未知の時代に突入していくということを、私たちは識しなければならないということです。