新潟の郷土料理『のっぺ』を未来に残すべく調査をしている「にいがた食の図書館」の高橋真理子さんらが、1月になってそれぞれの情報を持ち寄ったところ、とても一言では言い尽くせないほどの『のっぺ』があることがわかってきました。
かつてはその土地で栽培されたものを使うなどある程度の“限定要因”があったが、北前船などの流通が発達するにつれて、新潟ののっぺは“変遷”や“進化”を遂げたのではないか?

現在『令和の新潟のっぺ地図』とともに絵本も制作中の高橋さんは、県内3か所で小学生向けにワークショップも開催し、今後もさらに調査を進める計画です。
「実際に作る人を、もっと増やしていきたい」
「今はお正月だけの料理になっているけど、その特徴は残しつつ、おいしいサトイモが手に入ったからと、気軽に作ったりしていけたらと…」

調べれば調べるほど奥深い、新潟の『のっぺ』。
家庭の味として母から子へと受け継がれ、各家庭の味として残り続けるとともに、今では“進化系”として、のっぺを使ったパンなども登場するなど、新潟の食文化は新たな形でも引き継がれています。