後村さんは、県出身者らでつくる神戸鹿児島県人会の会長を務めています。後村さんのように集団就職で東京や大阪の都市部に多くの人が移り住んだ高度経済成長のまっただ中、各地で県人会が立ち上がりました。

神戸鹿児島県人会も1960年に結成。しかし、当時1000人以上いた会員は今は400人ほどに減りました。

後村さんは人と人の繋がりを大切にしつつ震災の経験を語り継いでいきたいと話します。

(神戸鹿児島県人会 会長・後村道男さん)「県人会の高齢化が顕著。あと5年後はどうなるか。人間関係が希薄になってきている。30年で世代が交代すると言われていて記憶は薄れていく」

「自分のことは自分で守ること。ひとりではできないことがたくさんあるので、共に助け合うこと」