1階押しつぶされた実家 父『わしはあかん…』それ以降声が聞こえなくなった

なんとかマンションを脱け出し、状況を確認しようと、すぐ近くの両親の実家へ向かった。2階部分が見えたので安堵したのもつかの間、両親が寝ている1階が、2階に完全におしつぶされていた。人力だけで救出できる状態ではなかった。
その後、母の芙美子さんは、わずかなすき間から何とか自力で脱出したが、父・金宏さんは助からなかった。
(山下准史さん)
「2階が落ちてきて、『わしはあかん…』のような言葉を口にして、それ以降声が聞こえなくなったので、父はもうだめだったんだなと、おそらく母はわかったと思うんですね。だからとにかくずっと泣きながら、『お父さんが!お父さんが!』と、なかばパニックの状態で言っていましたね…」