13日夜、日向灘を震源とし、宮崎県で最大震度5弱を観測する強い地震が発生しました。去年8月にも同じ日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生しており、発生が危惧されている「南海トラフ地震」も踏まえ、地震に対する備えは家庭や職場などでも大きな課題です。
今回は生活者の目線での地震への備えを、「NPOみんなのくらしターミナル」の代表で、地域防災などに取り組み、東日本大震災や熊本地震で支援活動に携わってきた初鹿野 聡さんに聞きました。
(聞き手:川野武文アナウンサー、加藤沙知アナウンサー)

「正しく恐れる」とは説明できますか?
(川野武文アナウンサー)
去年8月の暑い時期に大きな地震があり、今度は寒い時期の大きな地震ということで今回の地震をどのように受け止めましたか?
(NPOみんなのくらしターミナル 初鹿野 聡代表)
寒い時期、暑い時期と川野アナウンサーがとらえていてくれることが嬉しいことです。
どうしても地震というと、「揺れる」ばかりが頭にきて、「揺れたな」で終わっているのです。
そういう点で考えると、よく「正しく恐れる」という言葉がありますが、「正しく恐れる」と聞いてみると、「何となくそうだな」という感じがするのですが、「それってどういうこと?」とたずねられた時に、子どもたちに説明ができますか?
(川野武文アナウンサー)
そうですね。「正しく恐れる」とか「正しく備える」とはなんだろう・・・
(NPOみんなのくらしターミナル 初鹿野 聡代表)
言葉は簡単だから、わかった気になっていませんかという話です。
今の暑いとか、寒いも含めてなのですが、起こったことのことをいかに教訓にして次に繋げられるか。それを教訓化できるかどうかが、多分、「正しく恐れる」ということの定義になっていくのではないかと思います。
