シリーズ「日中50」です。戦時中、旧日本軍によって大勢の非戦闘員らが殺害され反日感情が根深いとされている南京。一方で日本に親しみを持つ若者たちもいます。
江蘇省・南京に住むミュージシャン(33)です。ヘビーメタル以外にも影響を受けたというのが…
南京在住のミュージシャン
「槇原敬之…WANDS、ずっと日本の音楽に影響を受けています」
生まれも育ちも南京です。
1937年、旧日本軍は当時首都だった南京を占領。その際に大勢の捕虜や非戦闘員らを殺害したとされるのが「南京事件」です。日本政府は「非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」とする一方、中国側は「30万人が犠牲になった」と主張しています。
日本の音楽に影響をうけましたが、南京事件についてはどう感じているのでしょうか。
南京在住のミュージシャン
「文化は文化だし、歴史は歴史です。日常生活の中で歴史問題について言及する必要はないと思っています」
南京では日本語教育も盛んです。
小林一成さん(69)。南京市内の三江学院大学で日本文化について教えています。学内では、およそ500人が日本語を学んでいます。
南京在住の大学講師 小林一成さん
「戦後の日本しか知らない若者にとって、平和で豊かで萌える(国の)言葉。マイナス要素がない」
この日、小林さんは指導する学生を自宅に招待しました。
大学4年生
「大阪弁に興味があります、とても面白いです」
「アニメやゲームや映画が好きです」
中には、こんな学生も。
大学4年生
「私の両親は二人とも軍隊で、日本語を学ぶことを反対されるかと思ったけど応援してくれた」
一方ではこんなことも。7月、日本の夏祭りをイメージしたイベントが予定されていましたが、「虐殺のあった南京にふさわしくない」と批判が殺到し、中止に追い込まれたのです。
日本の音楽に影響を受けたというミュージシャン。私たちの提案で「南京事件」の記念館を一緒に訪れました。改めて、凄惨な歴史を目の当たりにしましたが、日本への親しみは変わらないのでしょうか。
南京在住のミュージシャン
「日本への親しみは変わりません。日頃からしっかりとした人格であれば、他人も自分を尊重してくれます。日中間の歴史問題や国家間の政治問題に悩む前に、自分自身に問題がないか見つめ直すべきです」
国交正常化から50年。南京は今も、日本に対する様々な思いが交錯しています。
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