10月6日に開幕する全国和牛能力共進会で肉牛の部に出場する夫婦。二人三脚で最後の全共に挑みます。
とにかく『宮崎牛は美味しいんだ』というのを知ってもらう
えびの市出水(でみず)地区で肥育農家を営む神田譲市さん。
牛舎を訪れて驚くのが、その清潔さです。
(神田牧場 神田譲市さん)
「うちにいる間は、最高の状態で生活できるような状況を作るっていうことですかね」


神田さんは、今大会、肉牛の部の2つの部門に出品します。
ひとつは、3頭1組で牛からとれる肉の量やサシの入り具合といった肉質などを総合的に評価する6区。
もうひとつが、サシの量だけではなく、牛肉のうまみ成分にかかわる脂肪内のオレイン酸の割合などを評価する7区。
今大会から新たに設置された部門です。


(神田牧場 神田譲市さん)
「今大会、自分で目指してるところは、もうとにかく『宮崎牛は美味しいんだ』っていうのを全国の人に知っていただきたいということです」
365日休みはないけど「おいしい」と言ってもらえるのが一番うれしい
そんな神田さんとともに牛の世話をしているのが、妻の裕子さんです。
(神田裕子さん)
「仕事自体には365日休みはないけど、成績が良くて、おいしいと言ってもらえるのが一番うれしい」

夫婦協力して、全共を目指し始めたのは20年ほど前。はじめは、なかなか結果が出ず、苦悩の日々が続きました。
そうした中、前回、5年前の宮城大会に初めて出場。初の全共で、見事、優等首席に輝きました。
(神田牧場 神田譲市さん)
「認めてもらうためには、コツコツと普段から積み重ねていかないと選んでもらえない」

「どこか遊びに行くのがもう楽しみ」
神田さんが本格的に牛を育てるのは今年いっぱい。
年明けからは、息子に引き継ぎ、神田さんはそのサポートにまわります。
このため、神田さんが、全共に出場するのは今回が最後です。


(神田牧場 神田譲市さん)
「年が明けて息子がするようになったら(2人で)どこか遊びに行くのがもう楽しみで」
(神田裕子さん)
「今まで泊りで2人で行くことがないから」
(神田牧場 神田譲市さん)
「新婚旅行以来ないんですよ。それがもうすごく楽しみ。一緒に旅行に行くとか遊びに行くのが」

およそ40年の集大成!
夫婦二人三脚で最後の全共に挑みます。
(神田牧場 神田譲市さん)
「やっぱりてっぺんを獲ってみたい。また見る景色が違うと思う。てっぺんてどんな景色がするのかなと思うとやっぱりワクワクする」

※MRTテレビ「Check!」9月28日(水)放送分から