相手のミスを生かした桐蔭学園が先制点をあげる

 両チームがプレッシャーをかけあう展開の中、先にチャンスをつかんだのは、相手のミスを上手く生かした桐蔭学園でした。

 前半9分、桐蔭学園は、東海大大阪仰星のペナルティーを生かして敵陣30m付近まで攻め込むと、ラインアウトからモールを組んでFW陣が上手くコントロール。CTB松本桂太選手が、モールへの対応でカバーが遅れたディフェンスのギャップをついて一気に前進、仰星のゴールラインに迫ります。

 このチャンスに、「FW戦で優位に立つためにも、最初に22m以内のチャンスが来たら、FWで押し込もうとみんなとは話をしていた」と申驥世主将が語った桐蔭学園が、徹底したFW勝負でトライを取りに行きます。何度も何度もFWで体をあてて最後の突破を試みる桐蔭学園。しかし、仰星の集中した粘り強いディフェンスの前に、なかなかゴールラインを越えることができません。それでも確実にボールをキープしながら攻撃を続けると、最後は、アドバンテージを生かして右に展開して松本選手がトライ、大事な先制点をもぎ取りました。