「まちのまんなか」を復興拠点に

11/30に復活オープンを果たしたもとやスーパーさんでは、12/5より新たな取り組みとして、国内最大級のクラウドファンディングサイトCAMPFIRE(キャンプファイヤー)で、クラウドファンディングでの挑戦をはじめました。『大地震と大洪水で崩壊した石川県輪島市町野町「もとやスーパー」を能登の復興拠点に!』というタイトルで開始されたクラウドファンディングは、All-In方式です。

目標金額に関わらず、2025/02/22 23:59:59までに集まった金額がファンディングされます。つまり、残りの資金は自分たちでなんとかする必要があるのです。

このことからも、並々ならぬ覚悟で町野町の復興拠点になることを担ってくださったことが伺えます。もとやスーパーさんのある町野町粟蔵地区は、1/1の能登半島地震では9割が倒壊するという被害、そして9/21奥能登豪雨では床上2mの浸水という甚大な被害を1年のうちに二度も受けた地区です。

私、藤本が子供の頃は、もとやスーパーさんをはじめ、お肉屋さん、お魚屋さん、医院、呉服店、薬局、薬屋、百貨店、ガソリンスタンドなどが並んでいた五里分橋からの通りは、『町野の銀座』と呼ばれるほど賑わいのある町野町の中心部でした。過疎化や高齢化によってこれらのなりわいが減っていくなか、能登半島地震と奥能登豪雨は、町野町粟蔵地区に多大な被害をもたらしました。

以前の記事でご紹介させていただいたように、もとやスーパーさんは早くから物資や炊き出しの受入拠点を引き受けてくださり、営業を再開した現在も、24時間稼働の休憩スペース「もとやベースキャンプ」の運営を続けてくださっています。

もとやベースキャンプ 提供:町野町の有志の方

町野町や近隣地域の方々のための生活基盤のひとつとしての「スーパーマーケット」の役割のみならず、もとやスーパーさんは「希望の灯り」でもあります。

「人々の心の拠り所であり続けると同時に、復興拠点にならなくてはならない」もとやスーパーさんの若社長、本谷一知さんは、折に触れてそう語ります。

全てをなくして、ゼロからのスタート。営業再開がまだ通過点であり、ゴールではないこと、見据えているゴールは町野町の復興、奥能登地区の復興であることを、たくさんのみなさまに知って頂ければと思います。