■国葬同時間に銃撃事件の映画上映も

午後、都内のライブハウスでは安倍元総理の銃撃事件を題材にした映画が公開されました。約130枚の前売り券はすでに売り切れていました。
【映画「REVOLUTION+1」本編の映像】

主人公
「俺が殺したこの男、どこまでも俺とは真逆のようなやつだった」

映画は山上徹也容疑者がモデルの主人公が獄中で自身の生い立ちや犯行に至るまでを振り返る内容です。
監督を務めたのは足立正生さん。一般上映は年末ですが、国葬に合わせて26日から東京や京都などでの特別上映に踏み切ったといいます。

「REVOLUTION+1」足立正生監督
「山上の起こしたことはなんだったのかそれは結果として殺人行為であって犯罪であるけど山上が何に追い詰められ何を考えたかというのを共有してほしい」
事件を起こした山上容疑者は現在、刑事責任能力の有無を問うため鑑定留置が行われています。弁護士以外とは接見を禁止されていますが、全国から洋服や食料品などの差し入れが届いていると言います。
逮捕当時、山上容疑者が口にしていたのが旧統一教会への恨み。
山上容疑者
「母親が多額の献金をして破産した。教会を恨んでいて安倍元総理は教会とつながりがあると思い狙った」
■国葬賛否に影響… 安倍氏と教団の関係
事件によって注目されることになったのが、旧統一教会と安倍元総理との関係です。
【2021年9月 教団関連団体のベントの映像】

安倍晋三元総理
「朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆様に敬意を表します」
選挙では、教団の票の振り分けに安倍元総理が影響を及ぼしていた可能性まで浮上しました。
国民の批判を受け、行われた自民党の点検では…
自民党 茂木敏充幹事長
「今後は旧統一教会と一切関係を持たないことを党内に徹底していきます」
半数近くの議員が教団と接点がありましたが、名前を公表された121人を派閥別で見ると、最も多いのは、安倍派で37人でした。
■賛否別れた国葬 街の人はどう見た?
国葬が終わり、街の人たちからは…

自営業(20代)
「やっぱり強行的に開催されたんだなと思いましたし、ちょっと岸田さんに対して残念な気持ちがありました」

ーー午後2時頃は何をしていましたか?
専門学生(10代)
「きょうは代々木体育館で体育祭をしてました」
ーーきょう国葬の日と知っていましたか?
「知らない。頭の中、体育祭でした」

会社員(20代)
「反対されている方も結構いらっしゃったと思うけど、意外とお花を手向けに行っている人も多いみたいで」
自営業(50代)
「色々議論されていたけど、ここでちょっと区切りは付いたんじゃないかと」