「校外授業の試合には必ず観に行く」

松下:若い層という意味では、今季は高校生や大学生など、学校とのコラボをたくさんされた。ここは球団の特色と感じる

池田:富士市立高校の吹奏楽部やビジネス探求科が授業で球団を手伝ってくれたりとか、パフォーマンスや応援演奏を披露いただくなど、コラボさせていただいたが、来季以降もやっていきたい。僕らは、地域を巻き込んでいきたいし、地域の皆さんに引っ張っていただく応援スタイルにしたい。まさにそういうことを体現していただける学校。それ以外にも何校もコラボさせていただいた。さらに、これからいろいろ取り組んでいく可能性がある高校もあるので、どんどん(球団に)入り込んで頂きながら、球団を育てていただきたいという考えで取り組ませてもらっている。

松下:静岡県立大学での授業を見させていただいたが、いいアイデアは出たか

池田:出た。めちゃくちゃいいアイデアが出た。例えば、エスパルスさんは毎年、選手の顔写真入りの下敷きを静岡市内の小学校に配っていらっしゃる。「小学生の時に下敷きを見た、よくわかんないけど、試合に観に行ったこともない選手の名前をずっと覚えている」と女子学生が言い出して、そういう方法もあるんじゃないかとか、「無料招待したけど小学生がなかなか来てくれなかった」という話をしたら「いや、違う」と。試合観戦を授業にして、必ず来る校外学習として来てもらう方法を使ってもいいんじゃないかと。磐田出身の子がいて「学校で、ジュビロの試合には必ず観に行く」と。「なるほど!」と思った。

予算もなく、大プロジェクトではないが、こういう事をしっかりやっていけば、エスパルスさんやジュビロさんのように浸透していくんだなということがよくわかった。大きな収穫だった。いろんなアイデアをいただいたので、ご一緒できればいいし、自分達だけで考えるよりも、大学生などに入り込んでもらい、やっていくと面白いことが出てくるなと思うので、このスタイルは続けていきたい。

松下:実際にそれを体感して育ってきている子達の意見だ

池田:競技関係ない。さらに野球が増えたんで、野球を1回観に行こうみたいな空気がつくれればいいな、というところのアイデアをいっぱいいただいた。

松下:来シーズンに向けてファンへのメッセージを

池田:今シーズン一年間ご支援、ご声援ありがとうございました。本当に立ち上がったばかりの球団を支えていただきましてありがとうございます。まだまだ、戦いは続きます。3月には新しいシーズンが開幕しますので、ぜひ球場に来て熱い声援を送ってください。よろしくお願いします。